デリケートゾーンやチチガのニオイ対策として使えるインナーブラン。含まれている成分の中に「イチョウ葉エキス」という項目がありますが、イチョウ葉エキスとはどんな成分なのでしょうか。詳しく調べてみました。

イチョウ葉エキスとは何からつくられる?

イチョウ葉エキス

イチョウ葉エキスは、緑色の若いイチョウの葉から抽出した成分を凝縮したエキスのことです。イチョウは恐竜のいたジュラ紀から存在していたと言われています。およそ2億5千年もの長い間を生き抜いてきた「生きた化石」の植物なのです。厳しい自然界を生き抜いてきた植物ならではの強さの秘密がイチョウ葉エキスの中には詰まっています。

抽出した成分は(1)ギンコライドと(2)フラボノイドの2つが主成分で、それぞれ高い効能を持ち、2つが合わさることでお互いの成分をさらに高め合っていると言われています。

(1)ギンコライド、(2)フラボノイドどちらもファイトケミカルの一種です。

【豆知識】ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫、有害物質、外敵などから植物が自分を守るためにつくりだした天然の成分のことです。植物の免疫力、抵抗力とも言えます。色素、粘り、香り、苦み、辛味など形態はさまざまです。ファイトケミカルは人間にとって必須の栄養素ではありませんが、健康のためのいろいろな効果が期待できるので、近年の健康食品や医薬品などに多く取り入れられています。人の体内ではつくることのできない植物ならではの貴重な栄養素です。

(1)ギンコライドとは

ギンコライドとはイチョウだけに含まれている成分のことで、イチョウの英語名「Ginkgo(ギンコ)」が名前の由来です。ドイツやフランスなどヨーロッパで医薬品として使われており、2000年頃から日本でも注目されるようになりました。様々な効果が期待できます。

血液さらさら

ギンコライドは血液をさらさらにする効果があります。その仕組みはこうです。

PAF、別名:血小板活性化因子という「血液を固める作用を促進する」物質があるのですが、このPAFが過剰に分泌されると血液が固まり血栓ができます。この血栓は血液の流れを悪くし、血行不良の原因となります。いわゆる血液ドロドロの状態です。ギンコライドはそのPAFの働きを抑える作用があります。

また、活性酸素という物質は悪玉コレステロール(LDL)をつくります。LDLは血管の内壁に付着することで血行の邪魔をします。ギンコライドは強力な抗酸化作用を持っているため、活性酸素を除去することでLDLが生成されるのを抑える効果があります。

これら2つの作用が相互的に働きかけることで血行不良を防ぎ、血液さらさらの状態を保ちます。

血液がさらさらになることでさまざまな良いことがあります。

体臭を改善する可能性がある

血流が良くないと、十分な栄養が身体の末端まで届かず、新陳代謝が低下します。新陳代謝が低下すると、身体に老廃物が溜まり、その老廃物が体臭につながることがあります。つまり、ギンコライドが血液をさらさらにしてくれることで、老廃物が溜まるのを防ぎ、結果体臭も抑えてくれるのです。ただし、体臭の原因が老廃物の蓄積以外(たとえば食生活の偏りなど)の場合はその直接的な原因を解決しなければ効果は見込めません。

 動脈硬化などの病気を予防

動脈硬化とは、動脈の内側に血栓がくっつくことで動脈壁が厚く硬くなってしまう病気です。ギンコライドによって血栓の生成を抑えるので、このような血栓が原因で起こる動脈硬化や脳梗塞などの病気を防ぐことができます。

女性ホルモンの分泌を増やす

ギンコライドは女性ホルモンの分泌を促してくれる作用もあります。女性ホルモンが増えることで、女性らしい体つき(バストアップなど)やつるつるなお肌が目指せるだけでなく、体臭や病気の改善にも役立ちます。

女性ホルモンの増加も体臭改善につながる

男性ホルモンが過剰に分泌されると皮脂の量が増え、ワキガ臭の原因であるアポクリン腺を活性化させてしまいます。ギンコライドによって女性ホルモンの分泌が促されると、相対的に男性ホルモンが減り、体臭の元となる皮脂の過剰分泌を抑えることができます。また、女性ホルモンが増えると、女性らしいやさしい甘い香りを発するともいわれています。

自立神経を正常な働きにし、冷え性・肩こり改善も

冷え性や肩こりの原因は、血行不良によって末端の血管まで血液が行き渡っていないことや、ストレスや生活習慣などによる自律神経の乱れだと言われています。ギンコライドは、これらどちらも改善する作用を持っています。自立神経の乱れは、実は女性ホルモンのバランスと深く関わっているのです。女性ホルモンのバランスを整えてあげることで自立神経を正常な働きに戻し、冷え性・肩こりの原因を解消します。

そのほか、認知症予防やアレルギー症状を抑える効果があると言われている

(2)フラボノイドとは?

フラボノイドとは、ポリフェノールの一種で、黄色の色素のことです。 フラボノイドはさらに細かい種類に分けられます。イチョウ葉に含まれるフラボノイドは、ケルセチン、ケンフェロール、ルチンなどです。

 ケルセチン:動脈硬化を防ぐ

ケルセチン自身が細胞の身代わりとなって酸化することで、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぎ、血管の壁にLDLが蓄積されるのを防ぎます。

ケンフェロール:老廃物を排出・体内の腐敗菌を殺菌

ケンフェロールはミトコンドリアの機能を高める効果があります。ミトコンドリアが活性化されると、脂肪を燃やす量が増え、不要な老廃物や腐敗菌を排出してくれます。

ルチン:ビタミンCの吸収を促進・働きを強化

ルチンとビタミンCを一緒に摂取すると、ビタミンCが体内に吸収されやすくなり、お肌つるつる・余分な皮脂を抑える(皮脂を抑えることで体臭改善)などの効果が期待できます。

イチョウ葉エキスに副作用は?

まれに、頭痛、嘔吐、下痢、吐き気、動悸、めまい、発疹といった症状が出ることがあります。現在、一般的に販売されている商品には、イチョウ葉エキスの含有量が決められており、そのまま摂取する場合には副作用が出ることは極めて少ないです。

たとえば「イチョウの葉を自分で拾ってきてお茶を作る」といったことをすると、過剰摂取になり副作用が出る可能性が高まります。また、イチョウの葉には「ギンコール酸」というアレルギー物質が含まれており、これは人間にとって毒で、発疹や腹痛などを引き起こします。ギンコール酸は商品化されるときに取り除かれますが、自分で拾ってきた葉っぱから取り除くのは無謀です。自己判断でイチョウの葉を摂取するのは絶対にやめましょう。

また、次のような人はイチョウ葉エキスを使うのに注意が必要です。

チェックボックス大授乳中・妊娠中の人 →何か重大な症例が出たわけではありませんが、絶対に安全というデータがありません。控えるか、お医者さんに相談しましょう。

 チェックボックス大手術を控えている人 →イチョウ葉エキスに含まれる成分・ギンコライドは血液を固める働きをするPAF(血小板活性化因子)を抑え、血行を促進します。この良い作用が裏目に出ることがあります。手術など出血を伴う事態で「出血を強める」可能性があることです。手術前の摂取は控えましょう。

チェックボックス大薬を服用している人 →薬によって相性の悪いものがあります。アスピリンやワルファリン(血液凝固抑制薬)と併用すると出血が起こった事例があります。トラゾドン(抗うつ薬)も併用した場合に昏睡状態になった方がいらっしゃるそうです。お医者さんに相談してみましょう。

チェックボックス大マンゴーの皮、ツタ、ウルシのアレルギーがある人 →このような植物にアレルギーのある人はイチョウの葉でもアレルギー症状を起こすことがあります。摂取は控えた方が良いです。

チェックボックス大糖尿病や低血糖症の人 →イチョウ葉エキスには血糖値を下げる働きがあります。血糖値の安定にも役立つと言われていますが、使用についてはお医者さんと相談してください。